「それにしても、酷いよねー茉実ちゃん。
俺のこと振るなんて」


「…え!?あたしが先輩を振る…!?
あの、なんのことやら…」


「もしかして、忘れたの?」


*
.
+゚

『…じゃあさ、茉実ちゃん。
俺のカノジョになる?』

『茉実ちゃんとなら、本当の恋愛
できる気がするんだよねー』

*
.
+゚


「あ……」


……いつの日か言われた、
先輩の言葉を思い出す。


「いやあの、あれは
先輩がからかっただけですよね…?
あたしが先輩を振るなんて…!
そんな…おこがましいっていうか…!」


なんて言いながら
あたしは首をブンブンと横に振る。