「んー、そうだなぁ…。
保健室には、お世話になったから…
あたしにとっては、師匠……って言うか…。
……ん!?師匠……?」


と、真剣に答えようとしている林崎を見て
俺は思わず苦笑い。


「悪い林崎、気にしなくていいから。
ちょっと俺、チャリ取ってくるわ」


それだけ言って、まるで逃げるように
チャリ置き場に向かった。


「はぁー…最近の俺、おかしくねぇか」


もしかして、高熱でもあるんじゃ……


そう思って自分の額を触るけど…


……くそ、平熱だ。


マジでどうしたんだ俺。


なんであいつが男といるだけで
イライラしてる…?


「……もしかして、俺……」


そう思った時にはもう、チャリを持って
林崎のとこに走っていた……__。