「俺、球技系そんな好きじゃねーんだよ。 中学の時は……剣道部だった」 「…け、け、剣道!?」 …いや、驚きすぎだろ。 「いつも無気力な横川が 軽快に剣道をしてたなんて…… ダメだ、全然想像できん」 と、頭を抱える林崎に、俺は思わず苦笑い。 「…んなことより、ケガ大丈夫かよ」 「ケガ?あー、突き指のこと? それなら全然大丈夫!少し腫れたけど」 「…そっか。……あのさ、」 「ん?」 「その……」