「えっ…いや、悪ぃ。突っ掛かって……」


普段と違う俺に違和感を感じたのか、陽太はすぐに謝ると、俺から少し離れた。


「あのさ、早飛……梨々から連絡来ないんだ…さっきからメールしてるんだけど……」


「あぁ、俺、さっき見たわ。何か忙しそうだったし。来れないんじゃない?」


なるべく普通に。


そう思いながら一気に言った。


「来れそうにないなら行っちゃう?」


「待っててもしょうがないしな。」


少し遠慮気味にそう言うと、みんな一斉に俺を見た。


「いいんじゃね?」


何があったのかって聞かれるのがイヤで、俺は笑顔でそう言った。