仲良く並んだ二人の後ろ姿を見つめながら、俺はその場にしゃがみ込んだ。


見つからないようにとか、見ていたくないからとかじゃなくて。


もう体に力が入らなかった。


どんなに想っても。


どんなに願っても。


小さな望みすら叶わないなら。


もう止めようか…





“もう諦めよう”


本気でそう思い始めていた。