『10時20分に公園な。』 朝、電話の音で目が覚めると高野のでかい声が耳に響いた。 「どこの公園だよ?」 『神社の近く。じゃあ、俺忙しいから。』 そういうとまたすぐに切れた。 面倒臭ぇ。 わざわざ集まってからじゃなくてもいいのに。 ま、少しくらい遅れてもいいか。 そんなこと思いながらまた布団をかぶった。