「誘いたいなら自分で誘えよ。お前が誘わないなら俺は他のヤツ誘うからな。」


さっきから何度も繰り返しているこの言葉。


「わかってるよ。」


そう言いつつも一向に誘おうとしない早飛。


「ねぇ、わかってんの?アイツら誘っちゃうよ?」


いいのかよ?


アイツら誘っちゃって。


いいのかよ?


彼女誘わなくて。


イヤだろ?そんなの。


俺だって…



「早飛、早く行ってこいよ。」


俺はそう言って早飛の背中を押した。


「うわっ、早飛、大丈夫?」


そんな矢島の声を聞いて俺は教室を出た。