「一緒に探してやるからついでに遊ぼうよ。」


がむしゃらに走っていると、近くで男の声が聞こえた。


まさかと思って声のする方に行ってみると、そこには男に腕を捕まれて怯えてる瀬川がいて。


「でも私、頼まれごとされてて。」


震えながら必死に抵抗していた。


「だからそんなん後回しでいいじゃん。」


「でも……」


彼女が困っているからとか、そんなことより何より、


ナンパ男が彼女に気やすく触ってるのにすごく腹がたって、俺は全速力で駆け寄った。