ふぅー、と一息つき、さっきの会話を思い返していた。


“瀬川が届けに行ったから…”


もしかして、一人で来んの…?


どこにいるかわかってんのか?


探すったって、この辺広いし。


てか…


一人で大丈夫なのかよ…?


この辺、ナンパとか多いし、危ないんじゃ……



そう思ったら、おとなしく待っていられなくなった。


こうやって待ってる間にナンパなんかされてたら…


変なヤツに襲われたりしてたら…


そう思うだけでイヤで。


あてもなく走り回った。