その後、私は今井クンに家まで送ってもらった。
今井クンは、みんなのところに戻ろうって言ってくれたけど、私が行ったら盛り下がっちゃうと思ったから、おとなしく帰ってきた。
今井クンが帰ったのを確認して、ベッドに横になる。
真っ白な天井を見上げ、息切れしながら走ってきてくれた彼の姿を思い出していた。
“梨々”
彼に名前を呼ばれた瞬間、息が止まるかと思った。
今思い出しても胸が苦しい。
ドキドキドキドキうるさいよ…
苦しい…
今日もまた彼の優しさに触れて。
昨日よりも好きになる。
怖い…
好きすぎて怖いよ…
そのくらい、大好きなの。
大好きになりすぎて、
叶わなくてもいいなんて、もう、思えない…
思えないよ…
彼を想うと苦しくて。
好きと想うと切なくて。
気付けば涙が溢れ出していた。