夢じゃないだろうか…?


からかわれてれんじゃないだろうか…?


そんなことを考えてみる。




今井クンが私を好きになる理由なんて、どこにあった?


この恋が叶う兆しなんて、どこにあった?


……わからない。


あたしには、わからない…






けど…




今目の前で、こんなに真剣な顔をする彼が嘘をついているなんて言い切れる人、きっといない。


今目の前で、こんなに切なげな顔をする彼を疑う人なんてきっといない。




それに…


それにね?


もう、止められない…


止まらないよ…


「……もう、とっくに好きになってるよ?」


この気持ちは…。