良かった、来てくれた。 そう思ったのとほぼ同時。 俺はまた気づいてしまった。 彼女のその目が、校庭に向いていることに。 やっぱり、俺じゃダメなんだ。 そう思うと、胸が苦しい。 切ない。 痛い。 壊れてしまいそうな程、胸が痛かった。 でも… 俺はもう。 この想いをとめることなど… できやしないんだ。