どくんっ、どくんっと激しく音をたてる心臓。


汗でじめじめしてくれ手のひら。


口の中も何だか乾いてきた。


「何か買いに行くか…」


独り言を吐き出した唇が震えてる。


想像以上に大きく響いた声も。


踏み出した足も。


ぶるぶると震えている。


ヤバイ。


抑えなきゃ…


そう思うのに、震えはなかなかとまってくれなくて。


戻ってくる頃には戻るだろう…


そう言い聞かせ食堂前の自販機に向かって足を進めた。