「今井クンは何してんの?」
キミの声に思わずハッとする。
「部活サボった。
瀬川は何してんの?」
「わ、私は優を待ってんの。」
慌てて答える彼女を見てるとすごく可愛くて。
でも笑うことができないくらい、実は俺も余裕がなかった。
「ふぅん。
てか、毎日一人でつまんなくないの?」
「えっ?あっ。そんなことないよ。私、サッカー部の練習見るの好きだし?」
ズキン…
この痛みには慣れてるはずなのに。
いつになっても痛いんだよ。
「好きなヤツでもいんの?」
「そ、そんなんじゃ……」
「いるんだ。てか誰?」
「そ、それは言えないけど…。片想いだし。絶対叶わないんだけどね。」
何でこんなこと聞いたんだろうって後悔。
彼女の反応なんてわかってたはずなのに。
また傷ついて。
片想い。
絶対叶わない。
それって塚田のことだろ?
親友の彼氏だからだろ?
何で塚田なんだよ…
そうやってまたアイツに嫉妬した。