――あの日、俺は約束した時間にあの公園に着いた。


その頃には他のヤツらもいて、来てないのは早飛だけだった。


早飛のことだからどうせ遅れて来だろうと、ほとんど待たずに俺たちは神社に向かって歩き出した。


神社に着き、そこら中をうろちょろしていると、時間はあっという間に過ぎていき、気づいたときには11時を10分以上過ぎていた。


待ち合わせていた場所に行くと、早飛はまだ来ていなくて。


それどころか、瀬川までいなかった。


「あれ?二人は?」


不思議に思ってそう聞くと、矢島も吉川も首を傾げてわからないという素振りをした。