「あ、瀬川笑った。」


「えっ!!」


俺の言葉に反応して、勢い良く顔をあげる早飛。


「あれ、早飛。何反応してんの?止めるんじゃなかったのかよ?」


「っるせー…」


そう言うと、早飛は不貞腐れてまた顔を伏せてしまった。


そんな早飛を見下ろしながら、俺はあの大晦日の夜のことを思い出していた。