「あ、瀬川笑った。」


「えっ!!」


高野の言葉に思わず伏せてた顔をあげた。


「あれ、早飛。何反応してんの?止めるんじゃなかったのかよ?」


「っるせー…」


そうだった。


俺、止めるんだった…


瀬川を好きでいるのは止めようって決めたんだ。


想っても虚しいだけだし。


バカみたいに振り回されるのももう疲れた。


何より、こんなに苦しいのはもうイヤだ。


だから、もう止めるんだ。


そう決めたんだ…


そう自分に言い聞かせながら、俺はまた顔を伏せた。