「りぃ、ごめん!!本当ごめん!!」


帰り道、優は何度も何度も謝ってきた。


「いや、全然いいから。」


「いいわけないし。本当私って空気読めなくて……せっかく今井クンと話してたのに。邪魔しちゃって……ごめん。」


「本当にいいの。」


本当はちょっと優に感謝してた。


あのまま二人きりでいたら、私の心臓がもたなかったと思うから。


あのまま二人きりでいたって、何も言えなかったと思うから。


気まずくならなくてよかった。


そう思ったから。