「おっはよー!!」
後ろから飛び付いてきた七海に多少驚きながら振り替える。
「おはよ…」
あいさつを返すとニコッと笑ってラッピングさろた袋を手渡された。
「はい、梨々の分。」
「あ、ありがとう。私のは教室行ってからでいい?取るの大変だから。」
「じゃあ早く教室行こうー」
「えっ、あ、ちょっと七海。」
走る七海に手を引かれてダッシュで階段を駆け上がる。
教室の前でやっと手を放され、私は息切れしながらドアを開けた。
「梨々おはよー」
先に来ていた弓菜が私たちを見て笑いながら声をかけてきた。
「弓菜おはよー。七海、足速いよ…」
「そーかな?」
そんな話をしてチョコを交換するとそれぞれ席についた。
振り替えると弓菜が突然真剣な顔になり、私は思わずビクッとした。