それから二日はあっという間に過ぎ、告白する覚悟ができないままバレンタイン前日になってしまった。 「はぁぁ〜」 「うわっ、不幸オーラ全開じゃん!!幸せ吸い取られる〜」 大きなため息を繰り返す私の横で七海がケラケラ笑って言う。 そんな七海をチラッと見てまたため息。 ため息ばかりの自分がイヤになってまたため息。 その繰り返しはその後もしばらく続いた。