『結果から言うと切迫早産です。


赤ちゃんは順調ですが、子宮頸菅が今の時点で19ミリしかありません。さっきの内診でまた出血もすると思いますが…………それは心配ないと思います。


ですが、このまま入院してください。


あと筋腫も16センチまで肥大してます。


入院して張りを押さえる点滴と絶対安静が必用です』



「え?………じゃ一回帰って荷物まとめて来てもいいですか?」




『それは出来ません。

赤ちゃんの位置も下の方にありますから。

なのでお母さん!荷物や入院手続きをしてください。



あとご主人が来てからまた同じ様な話になると思いますが……お話ししますね。いつ頃これますか?』



「…連絡してみないと解りませんが……多分早くても今日の夜遅くか、土曜のお昼ぐらいだと思います」




『解りました。では着たら看護師に言ってくださいね。


では準備が整い次第病棟に移りましょう。待ち合い室で待っていてください。』




診察を終え長い廊下で待ちながら母と





「何で入院になっちゃったのかな?…動き過ぎたかな?……今からの入院だと長いよね………嫌だよ」




『…嫌なのは解るよ。お母さんもお兄ちゃん産むときそうだったからね…でも今の赤ちゃん護れるのはあんたしかいないんだからしっかりしなさい!

母親になるんでしょ?覚悟きめなさい!』





「……………うん」



キツイ言葉だとその時は思いました。


でも母なりに同じ苦しみ、痛みや辛さを経験してたからこその言葉だと後に気がつきました。




『ーーさん。準備出来ましたから移りましょう。


車椅子での移動になりますね』



「え?歩いて行きますよ」




『駄目ですよ!今産まれてもいいんですか?』


「…………そうでした。


すみません。お願いします」




かなりの待ち合い室の注目を浴びる中車椅子に乗り移動しました。




今まで検診で来るたび病棟に車椅子で行く人を観ていた私が………まさかなるとは思いもしませんでした。



その日は12月9日の金曜日で7ヶ月で26週の暖かい日でした。