その日は、夏が終わりかけ、だいぶ涼しくなったころ。




「ソノ、これ、出しといてくれますか?」




今日までの提出物を片手に、笑うきみ。



え、いま、ソノって言った?





「…………西さん、原西さん?」

「……あ、ごめんね、ぼーっとしてて」



ごまかす、あたし。

なんて情けない



「それ、出しとくよ!」

「………俺、話したいことがあるんだ。

今日の放課後、教室に居てくれる?」

「……わかった。」