「春樹の席は……そうだな、原西の横で」
え……
覚えてないことを、いのる。
覚えていて欲しいとも、おもう。
あたしってわがままなのか。
「よろしく、原西さん」
爽やかな笑顔で言い放つきみ。
昔は、ソノ、ソノ、と呼んでくれていたのに
あぁ、胸がえぐられたような痛み。
きみは、あたしのことを覚えていなかった。
いいじゃないか。
でも、よくない自分がいる。
覚えていて欲しかったのか、自分。
初恋が、
再び動き出す瞬間。
ねぇ、きみは
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…