「はぁ〜、緊張したぁ。まさか来るなんてびっくりしたよー。」

席に戻ると、ゆうちゃんが大きく息を吐きながら言った。

「ごめんね、まさか会うと思ってなかったから。」

タイプだ、なんて…好きですって言ってるようなもんだよね……緊張するのも納得。

「美羽ごめん、ジュースちょっとぬるくなっちゃったかも。」

袋から取り出したジュースから、ひんやりとした感覚は伝わってこなかった。

「じゃぁ次はゆうちゃんに頼むよ〜。」

「なにそれー(笑)。」

「ねぇねぇ、2人ともまんざらでもないカンジ?ゆうちゃんあたしより先に彼氏つくらないでー!」

愛衣がゆうちゃんの腕にしがみつく。

「あ、愛衣。大丈夫だよ、私と木村くん今日初対面だよ?好きとかそーゆうのじゃないし。」

でもホント、愛衣の言う通り、コータローもまんざらでもないのかも。

「でもちょっといいなとかくらいは思ったでしょ?」

愛衣が、更に突っ込む。