控え目だけど愛嬌があって可愛らしいゆうちゃんーーーコータローの隣に並べてみた…。

けっこういい感じ?

「……。」


もし2人が付き合ったら、もう自転車には乗せてくれないだろうな……。

てかその前に、コータローって彼女いるのかな?

いたら、ゆうちゃんを紹介するどころではない。

まずはそこからか…。


ソフトクリームを食べたあたし達は、暑いと言いながらも結局波打ち際で遊んだりしていた。

あたしはコータローの走る姿が忘れられなくて、遊びに夢中にはなれなかったけど。

あんなにキレイなフォームで走るのに、陸上やめちゃったなんて…もったいないな。


帰りのバスの中、途中まではゆうちゃんにどうやってコータローを紹介しようか…なんて考えてたけど、バスの揺れには勝てず、他の生徒同様に爆睡してしまった。

それから更に電車に揺られ、無事に帰宅。

案の定アサリを喜んでくれたのはお母さんだけで、お兄ちゃんにはあたし自身も含めて潮くさいと煙たがられる始末だった。