「てかゆうちゃんって、どんな人が好きなのー?」

愛衣は興味津々だった。

「え…私?」

可愛らしくて愛嬌のあるゆうちゃんだけど、あたし達と比べたら随分控えめで、日本人女性っぽい感じ?

だからなのか愛衣だけでなくみんな、ゆうちゃんの好きなタイプに興味があるのだった。

「えー…?うーん……。」

ゆうちゃんは少し考えているようだった。

ソフトクリームが、早くと言わんばかりに太陽に溶かされていた…。

「好きになっちゃえば、誰でもいいんだけど…。」

「でも何かあるでしょ。」

風邪が吹いてきて、愛衣が急かす。


「背は…私より10センチは高いほうがいいかな。髪とかは染めてなくてもいいんだけど、ダサいよりはオシャレな人で…。あ、笑うとかわいい人!……って、理想高いかな(笑)。」

そう言って、照れ笑い半分、苦笑い半分のゆうちゃん。

「すごーい。なんか理想像がちゃんとしてるね。」

あたしは感心せずにはいられなかった。

あたしなんか翔矢に一目惚れだったから、好みのタイプは翔矢なんだよね。