みんなの表情もスッキリと明るく、部活の練習後の、部室の中の雰囲気と似ていた…。

「あー、髪の毛ベタベタ。縛って正解だわ。」

計量の最中、美羽が髪の毛を気にしていた。

確かに潮でベタベタなんだけど、あたしの髪はそれが気になるほど長くないから…。

あたしもまた伸ばしたいけど…そうしないのは惚れた弱みってヤツなんだろう。


そうこうしてる内に計量が終わったようで、静かにするよう促されるあたし達。

「1位、3組4班!」

おぉ〜!というみんなの声があがり、ザワザワと騒がしくなっていく。

「はい静かに!2位……。」

発表される度に歓声や拍手ーーーみんな意外とハマっていたのだろう、ということが想像できる反応。



「13位、2組3班!」

「繭子ー、やっと呼ばれたね〜。」

美羽が励ますような声で言った。

「13位とか超中途半端、美羽の班は6位だったっけ?いいなー。」