「なんかみんなに見られてない?オレらって。」

コータローも気づいてたみたいで、あたしに同意を求めてきた。

「そうだね。コータローが目立つからじゃない?」

「え、オレ?」

「…多分ね。」

わかってないのか、コイツは。

「ま、別になんでもいいけど。」

「…。」

気にしてるんだか、してないんだか……ただのノー天気なのか。


「そんなことよりさ、ごめんね。」

階段を上り、まもなく教室というところで、コータローが謝ってきた。

「なんのこと?」

「あ、メール。つまんなそうとか言って、怒ったかな…って。」

あぁ…。

「いいよ、別に怒ってないから。」

本当の…ことだから。

それでも触れらたくない話題なので、出来るだけさらりと流した。