《おめでとうメールありがとう!》

「…く……っ。」

《さっき聞いたし。笑》

コータローにメールを返しながら、笑いをこらえるあたし。

ホント、よくわからないヤツ。

だけど、悪いヤツじゃないのかも。


《清田さんって学校嫌いなの?何かつまんなそうだよね。》

「……。」


何で…。

《そんなことないけど、何で?まぁ勉強は嫌いだけど(^_^;)》

返信しながら、ドキドキして、心臓が身体の外に出てきたみたいだった。

それくらい、目で見てるみたいに波打ってるのが…わかる。

《いや、ただのカン。》

なにそれ。

カンだと言われ、少し苛立ちを覚えた。

何でコータローなんかのカンに、あたしの胸の内を見透かされなければならないんだ。

「…。」

ーーー風が、外の木々を揺らしていた…。