あぁ、何であたしはここに居るんだろう…。

ふぅっと吐いたため息が、教室に充満しそうな気さえした。

部活の見学なんかさっさと終わらせて帰ろ。

ホント早く帰りたい……あたしはまだ、第一志望の高校に入学できなかった現実を、受け入れられていなかった。

彼氏の翔矢(しょうや)と幼なじみの雪乃(ゆきの)、3人で同じ高校を受験して、あたしだけ落ちた…。

だからこの学校が、あたしはキライ。

制服のセーラー服も、中学の延長みたいでキライ。

全てが、ユウウツでしかないんだ……。



「文化部イマイチだったね〜。美羽は何部が良かった?」

「どれも微妙(笑)。ね、運動部も見に行こうよ。」

「うん。」

文化部の見学をいくつか終え、たいして収穫がなかったあたし達、入るつもりはないけれど運動部の見学もすることになった。