「…え、雪乃がマネージャー?」

思わず聞き返す。

「そう。裏方にまわるのもいいかな、って。」

「……。」

やめて。

やめて…。

これ以上、あたしの場所を……。

「繭子もマネージャーやったら?そしたら大会とかで会えるんじゃない?」

…翔矢と、同じ事を言わないで。


「考えとくね…。」

ーーーあたしは飲みかけだったジュースを飲み干した。


「雪乃、そろそろ帰るね。」

今日はもうここには居たくなかった…。

「もぉ?」

「うん。お母さん遅くなるなって言ってたし。」

「そっか、残念。また連絡するね!」

雪乃は、本当に残念そうな表情をしていて、あたしが勝手に沈んでるだけだなんて申し訳なさすぎた。