「うん。もう少し居たかっただけだから、気にしないで。美羽に連絡しよっか。」

あたしは少しでもテンションを上げたい気持ちから、大げさな笑顔で言った。

それから美羽に連絡をとったあたし達は、前に美羽と行ったショッピングモールで合流した。


「…子?」

「繭子⁈聞いてるー?」

「え⁈あ、ごめん…何だった?」

さっきのコータローとゆうちゃんの姿が頭から離れなくて、心ここに在らず状態。

「も〜!ゴハンここでいい?って聞いたの!」

愛衣が手を腰にあて、ほっぺたをぷーっと膨らませていた。

「ごめん、いいよ。入ろ。」

あたし達は、パスタメニューが充実した店に入った。

もちろんデザートも種類豊富だ。

「繭子なんかヘン。」

美羽に指摘され、慌ててメニューに視線を移す。

「あたしもちょっと思った!繭子なんかあったな〜?」

うぅ、愛衣まで…。