「ごめんねはあたしの方だよ!雪乃の気持ちも知らずに、ホントごめんね!翔矢なんかもういいよ、あんな女ったらし。髪の毛切って損したぁ!」

「ほんと、あんなヤツ好きになってバカみたい!そのせいで繭子と険悪になってさ、いい事なしだよ。」

「あたしだって、翔矢にフラれていつまででもウジウジしてた自分がバカみたい!」


「あは…。」

「あはは…!」

『あははは!』

久しぶりに、2人で笑い合う。

昔から当たり前だった…今は、ちょっと懐かしいと感じる瞬間。

「たくさんしゃべったらノド渇いちゃった。雪乃、これ飲む?来た時に雪乃のお母さんからもらったんだけど。」

「もうぬるくない(笑)?」

「うん、ぬるい(笑)。」

「かして?かえてくるよ。」

「ありがとう。」

雪乃はペットボトルをあたしから受け取って、部屋を出て行った。