だから今は、正直色んなことから離れたいと思う。

そんなことを思って、逃げてるだけなのかな…。


「で、スタバどうする?」

「あ、うん。行こ。」

コータローと別れたあたし達は、お昼ごはんを食べながら他愛のない話に花を咲かせた。

あたしも美羽も、コータローやゆうちゃんの話は無意識に避けるようになっていた。

会話が楽しく弾まないことを、知っているから。

コータロー…久しぶりだったな。

あの日、キスした日以来じゃないかな…。

何であんな風に、何もなかったみたいにできるんだろう…。

「…。」

コータローにとっては、もうどうでもいい事なのかな。



「ただいまぁ…。」

明日もまだテストがある、一応勉強しなきゃいけないという気持ちも働き、早めに美羽と別れて家に帰って来た。

そう言えばコータロー、こんな日にバイトだなんて超ヨユーじゃん…。