《行きたいけど、行けないかな。残念。》

《そぉかー。1人調子悪い人がいるから、もしかしたら翔くん出るかもなんだけど。》

翔矢ーーー…。

雪乃はまだ部活前だろうか、普通に返事が返ってくる。

あたしは、口をキュッと結んだ。

《そーなんだね。ホント残念。てかこの前コンビニで翔矢といるとこ見たよ。あの後何してたの?最近よく翔矢と一緒なんじゃない?どうして?》

これは、あたしからの挑戦ーーー雪乃がどう出るか……。

放課後の教室は、少しずつ静かになっていったーーー…。


「…。」

《繭、そろそろ会えないかな?話したい事もあるし。》


数分後、雪乃からの返事を待つ間に届いたメールは、翔矢から。

話したいこと、って何?

あたしが雪乃にしたメールの答えを、翔矢がしてくれるとでもいうの…?