「うん。最近売店に飽きてきて…今日はコンビニ寄ってきちゃった。」

もちろん、コータローに会わないようにする為だけど。

何か…会っちゃいけない気がして……。

「残念☆次は一緒に行ってね。」

「う、うん。」

そう言って、ゆうちゃんは笑顔で教室を出て行った。

もちろん、コータローに会う為に。

「ゆうちゃんって意外と頑張るタイプなんだねー。振られたも同然なのにね。」

「愛衣ってばそんな事言わないの。そういう愛衣はどうなの?」

美羽が、話題を変えた。

この前愛衣に、美羽の彼氏の友達を紹介したって言ってたから、その事だろう。

「とりあえずメル友的な感じ?良さそうな人だから、あたしも頑張っちゃおうかな。」

「いいなー愛衣。」

「繭子は彼氏がいるんだから、そっちの方がいいに決まってるでしょ。」

「そんな事ないよー。」

あたしはパンを食べながら、口を尖らせた。