週が明けた月曜日、梅雨の今によく似合うと言いたくなる程の雨が、空から落ちてきていた。

あたしのテンションも、あの日以来ガタ落ちで、好きになりかけたこの制服に袖を通さなければならないことが、ユウウツでしかなかった。

「…。」

学校…行きたくないな。

翔矢と雪乃に対しては不信感が拭えなくて、メールや電話はするけれど、この前の事は2人とも部活の打ち合わせだとしか言わないから……それ以上追求もできなくなった。

それに、翔矢から”雪乃とは何でもないから。信じてほしい。心配かけてごめんな。”なんて言われたら、信用するしかない。

そんな感じだったからか、週末は会う話題にはならず何となくダラダラ過ごして、今日を迎えることになった。

「行ってきまぁす。」

仕方なく身支度をして家を出たあたしは、傘をさしてとりあえず駅に向かった。


翔矢ーーー信じてるよ…？

たまらなく不安で、それに支配され続けていて……だからなのか、傘をさすことで守られているように感じた。