みんなで話しながら食べていると
いきなりユリユリが
「あっ!!美緒。旬くんだよ」

『えっ?どこ?』
私は周りを見回した。

「あそこだよ。ホラッ」
そう言ってユリユリが指さした。

その先には...旬くんがいた。
先輩とお兄ちゃんもいた。

『ほんとだ..』
私は正直気まづかった。
いつもなら先輩に声をかけて
旬くんとも話すのに
今は合わせる顔が無かった。

だからすぐさま目をそらした。

「どうしたの。美緒?」
何も知らない.
ゆいとけ~ちゃんは
不思議そうにしていた。

『ちょっとね...』
ユリユリには何でも話せる。
でもゆいとけ~ちゃんには
何でも全部は話せなかった。


勘違いかもしれないけど.
何も話さない私を見て
2人は一瞬嫌な顔をしたように見えた。


「あっ;;そういえばさ~!!
今度.この前言ってたクレープ屋行かない?」
ユリユリは気まづい空気を
かき消すかのように話を変えてくれた。