今日はいつもより早く用意することができた。

『用意できた~?』

「おう」
いかにも不機嫌そうな顔をしている。

『も~。ネクタイくらい
ちゃんとしなよ~。』
そう言って私はお兄ちゃんの
だらしないネクタイをちゃんとした。







『いってきま~す』


玄関を出るといつも通り
先輩が家の前で待っていた。

『おはよ~う』

「おはよう。美緒
今日は早かったな~」


その時お兄ちゃんが玄関から外に出てきた。

「おっ!?亮介!!久しぶりだな。
やっと帰ってきたのかよ~」
先輩はお兄ちゃんを見て
ビックリしたように言った。

先輩とお兄ちゃんは
クラスも同じだから結構仲がいい。

「おう。ひさしぶり~。
てかヒロ.お前こいつと
毎日学校行ってんのか?」

「おう。しゃ~なしで一緒に
行ってやってんだよ~」
先輩はえらそうに言った。

『またまた~しゃ~なしとか言って
私と一緒に行きたいくせに~♪』

「お前らさ~。仲いいよな(笑)」

『は~!?仲良くないから!!!』
私と先輩は声を合わせて言った。

『てかお兄ちゃんまで
そんなこと言わないでよね~』

「そうだよ亮介~。」

『俺までって他にも誰かに
言われたのかよ?(笑)』