ここの家の子には、 何度かお世話になっていた。 僕は一度、死にかけたことがあったのだ。 もうダメだと思い、目を閉じたとき、 あの子が助けてくれた。 今の僕があるのは、 あの子が救ってくれた あのときがあるからこそなのだ。 それからは、何度かここの家に来ては 縁側で一緒に日向ぼっこをしたりしている。