私がそんなことを思っている間も、
璃衣奈と蒼馬は、
ずっと言い合いを続けている。
「なんで蒼馬!
あんたがここに居んのよ!!」
「お前に関係ないだろうが!
俺はただ、美月を一人で行かせたら
危ないと思ったから‥‥‥!!」
「まぁ、美月を気遣う心はいいと思うよ?
でもね?今からみんなでするのは、
オニゴロシっていうゲームみたいなもんで、
それ自体のルールは、
ホントの鬼ごっこみたいなもんなんだよ?
あんた足遅いのに大丈夫なの〜?
あんたの名前に、馬っていう字が
入ってるけど、全然足速くないじゃ〜ん!」