背後からした声は


僕の名前をよんでいた。





僕が振り返ると


知らない人と


目が合った。


『…………。』


「…手紙
よんでくれた?」



白々しさに



少し嫌気がさした。

……あのさ。


読んでなかったら


僕こんなとこに


立ってたりしないよ?


てか今左手に手紙


持ってるんだけど?


『…うん。』


必要最低限の単語。


「…そっか。ありがと。

………あの……あたし」


やっぱりこの展開。