今年最後の学食。


俺の前に居る隼人は
今日もまたカレー…。


「お前.ほんと毎日カレー
ばっかで飽きねぇ?」


「別に。俺.何事にも一途だから。」


「あっそ。で?お前クリスマス
はどうすんの?」


「どうするって何が?」


「だから心ちゃんだよ!!」


「俺は一緒に居てぇけど…。
アイツがどう思ってるか
わかんねぇし…。」


隼人がカレーを掻き交ぜ
ながらウジウジしだした。


「誘ってみろよ!!心ちゃん
も待ってるかもよ♪」


「そうかな…。」


カレーが少しおかしな物体
になりつっある…。


「俺はそう思うけど…。
お前とにかく先にカレー食え。」


「でもなぁ…。」


今度はニンジンと
ジャガイモを潰しだす。


俺はそれを見て自分の食欲
がなくなっていくのを感じる。


「おい!!カレー食えって!!」


「やっぱり一緒に居てぇなぁ…。
あぁ!!なんか考えてたら
食欲なくなってきた。
お前.食う?」


「いらねぇ−よ!!!」