梨子と出会って足早に
時が過ぎて行く。


一年が過ぎ…二年が過ぎた頃。


俺達に待っていたのは受験勉強。


高校受験…俺と隼人に
とって最大の難関。


これまでに教科書なんてまともに
見た事が無かった俺達の頼みの
綱は梨子…。


「だ.か.ら!!…何回言った
らわかるのよ!!」


「………。」


「そもそも…基礎から教えなきゃ
いけないって.どう言う事!?
今まで学校で何してたのよ!!」


「………。」


梨子の怒りが爆発…。


俺と隼人は何もいい返せない…。


でも梨子は俺達に呆れながら…
いや…キレながらも毎日.毎日
俺達にわかり易く教えてくれた。