俺は梨子の寝顔を見て
こんなにも梨子を追い詰め
てしまった自分を悔やんだ。


梨子の事を許せなかった俺は
顔を見るのも話す事さえ嫌に
なって避け続けていた。


でも…頭の中は毎日.梨子
の事ばかりで…。
好きで仕方がないくせに…
俺のくだらないプライドが
自分の気持ちを押さえてた。


こんなになるまでお前は
俺の事考えてくれてたのか?


俺なんかの為に…何してんだよ。


俺は梨子の寝ているベット
の横に座った。


「母親の私がこんな事言う
のは情けないんだけど…。今この子に必要なのは旬君…あなただけなんだと思う。
お願い…梨子を助けてあげて…。」


おばさんが泣いていた。


「ごめんなさい…。」


そう言っておばさんは部屋
から出て行った。