俺は前を歩いていた敦君達
を追い越して走る。


後ろから敦君の声が聞こえた。


「旬!!お前の運命の女
今度紹介しろよ!!」


俺が振り返ると


「早く行ってやれ!!」


そう言って敦君は笑った。


「うん…行って来る!!」


敦君達には俺達の会話が
聞こえていたんだろう。


「旬!!頑張って来いよ!!」


「ちゃんと自分の気持ち
伝えて来い!!」


他の先輩達の声を背中に
受けながら…。


隼人や敦君達先輩の優しさ
を感じながら…。


俺は梨子の元へと急いだ。