「旬…帰ろうぜ。」


「あぁ…。」


今日も俺達は敦君ん家に行く。


途中の公園でいつものよう
に隼人が中を見て戻って来る。


「お前…この公園に
なんかある訳?」


「別に…。トイレに
行ってただけだよ!!」


「変な奴…。」


「お前に言われたくねぇよ。」


夜は敦君達と駅前まで飯を
食いに行く事になった。


その途中.俺の携帯が鳴る。


ディスプレイを見ると
家からだった。


「家からだ…。もしもしなんだよ!?
えっ…そんな事.知るかよ!!
俺には関係ねぇよ!!
とにかく俺は行かねぇから…。」


「どうした?何かあったか?」

普段は聞かない隼人が
聞いてくる。


隼人は自分の親父さんが倒れた
あの日から家からの電話には
敏感になっていた。


「別になんでもねぇ…。」


「そっか…。」


隼人が少し安心した
顔をしていた。