「おい…心愛のおもちゃ
どんだけあんだよ…。」


「さぁ…俺ん家と心ん家の両方の
親が買ってくるからわかんねぇ。
たぶん…あのダンボールも心愛の
おもちゃだと思うけど。」


「ハアッ…。部屋に入んのかよ?」


「たぶんな…。心愛の
部屋があるから。」


「あのチビの1人部屋かよ!!
生意気な!!
でもお前はスゲェよ。
俺らの年で一軒家だもんな。」


「バ−カ!!すごくなんかねぇよ。
ジジィになるまでローンが
続くんだよ!!」


「それもキツイなぁ…。(笑)」


「だろ…。(笑)」


その夜…梨子も梨央をお袋
に預けて手伝いに来た。


一段落ついてダンボールに
囲まれながら心ちゃんが
作ったカレーを食う。


「引越しの日って普通は引越し
そばとか食うんじゃねぇの?」


「ごめんね。隼人がカレーが
いいって言うから…。
隼人の実家で作って持って
来たの。」


「またお前のリクエストかよ。」


「うるせぇ…。カレーが
一番なんだよ!!」


「お前…いつか身体が黄色
になるんじゃねぇの?」


「ならねぇから…。」


「あっそ…。」