予定日を2日過ぎた日の朝方に
俺は梨子に起こされた。


「旬…痛い…お腹が痛いの。」


梨子の言葉に俺は跳び起きる。


「えっ!!!産まれそうなのか!?」


「わかんないけど…15分おきに
お腹が痛くなってるの…。
痛い…旬.痛いよ…。」


「ち.ちょっと待ってて!!
お袋呼んで来るから…!!
待ってろよ!!」


俺は急いで下の階に降りて
お袋を叩き起こす。


「お袋!!起きてくれよ!!
梨子お腹が痛いって!!」


「えっ。陣痛始まったの?」


「なに!!呑気な事.言ってんだよ!!
梨子がスゲェ痛がってんだぞ!!」


俺の大きな声に横のベット
で寝ていた親父も起きた。


「なんだ…梨子ちゃん
産まれそうなのか?」


「なに2人して呑気な事
言ってんだよ!!
俺.今から病院連れて
行って来るから!!
親父!!車のキー貸してくれ!!」


俺は完全にパニックに
なっていた。