「梨子……卒業したら俺と
結婚して下さい。」


「えっ…。」


そう言ったまま梨子が
俯いてしまった。


俺は親父とお袋の
言葉を思い出す。


-梨子ちゃんは.そんな気
なかったりして…。(笑)-


マジかよ…。


「梨子?」


すると梨子の膝の上に涙が
ポタポタと落ちてスカート
に染み込んで行った。


「はい…お嫁さんにして下さい。」


「梨子…。」


俺は梨子を抱きしめた。


「旬…ありがとう。
だから.この場所なんだね。」


「俺達ここから始まっただろ。
だから…絶対にこの場所で
プロポーズしたかったんだ。」


「旬…かっこ良すぎるよ。」


「また.惚れ直した?(笑)」


「うん…もっと惚れた。(笑)」


「梨子.ありがとう…。
絶対に幸せにするから。」


「うん…。」


そんな梨子が愛しくて
愛しくてまた俺の胸が
キュンとなった。